2011年2月27日日曜日

4・3講演集会「世界から見た日本―多民族多文化共生の現在」にご参加を!!

先住民族アイヌの権利回復が最大のピンチを迎え、また朝鮮学校の無償化からの排除、沖縄民衆の意思を蹂躙する米軍新基地建設の動向など、日本政府自らが先住民族・マイノリティーの権利はく奪をけん引する深刻な事態が進行しています。こうした事態に対して、私達は「国連人種差別撤廃委員会の勧告を実現!」を掲げて2月19日に集会を開催し、アイヌ・「在日」・沖縄、そして日本の民衆が日本の根っこの問題として繋がり声をあげてきました。

そうした中で、日本人・日本社会の民族排外主義の根幹にある単一民族国家観(皇国史観)を克服するために、日本近代を見つめなおし先住民族・マイノリティーの共通の困難と差異に関する認識を深めることの大切さを実感しています。先住民族の権利回復の中心は、「特に生得の権利である土地と資源、そして領域」の回復です。台湾・朝鮮・中国等への植民地支配は認識しながら、先住民族アイヌの権利回復に無関心な日本人・日本社会のありようは、単一民族国家観(皇民化)の根深さを如実に表しています。また、そのことがアジアへの植民地支配・同化政策への日本人の無責任さを支え強めています。私達は近代天皇制国家のアイヌ・アジアに対する植民地支配・同化政策の徹底した歴史的責任の追及の中で自らの歴史を取り戻し、それを克服することが求められています。4月3日には、そうした問題意識をもちつつ森原秀樹さん(反差別国際運動(IMADR)・前事務局長、アムネスティ・インターナショナル日本元スタッフ)と宇佐照代さん(レラの会)を迎え、「世界から見た日本」をテーマに講演集会を開催したいと思います。ぜひ、ご参加ください!!アイヌの歌舞、トンコリ演奏も予定しています。


2011年2月26日土曜日

2011年2月4日金曜日

政府と国会議員に「先住民族アイヌの権利回復・審議会の設置」を要請!!―国連人種差別撤廃委員会の勧告の実現を!


アイヌ政策推進会議の報告が3月にも出される予定になっています。

その内容は、アイヌ民族に対する植民地支配の歴史的責任を否定した上で、「先住民族の権利に関する国連宣言」に基づく権利回復は切り離されています。すでに昨年3月には、国連人種差別撤廃員会がその作業内容を審査して懸念を表明し、先住民族国連宣言に基づく権利回復を協議すら新たな作業部会を設置することや、もっとアイヌの代表を増大させることなどを日本政府に勧告しました。この勧告の内容は、まさに私たちが署名で求めた2項目と同じ内容です。

しかし、政府はその勧告を無視しており、このままでは3月の報告書の発表で、政府・議員・マスコミなどは「アイヌの権利の見直しは終わった」とのキャンペーンがはられ、権利回復は数10年後へ・・・となりかねません。

そこで私達は、下記のように政府と国会議員に対して、国連人種差別撤廃委員会の勧告を実現すること、先住民族国連宣言に基づくアイヌ民族の権利回復・審議会の設置を要求して要請を行うことになりました!

●要請団体:旭川アイヌ協議会(会長 川村シンリツ・エオリパック・アイヌ)、アイヌ・ウタリ連絡会(代表 宇梶 静江)、東京アイヌ協会(会長 星野 工)、ペウレ・ウタリの会(会長 石川 洋子)、レラの会(会長 石原 修)、原住、アイヌ民族の権利を取り戻すウコチャランケの会(代表 石井ポンペ)、アイヌ民族有志、国連人種差別撤廃委員会の勧告を実現!実行委員会〈呼びかけ人・団体〉 旭川アイヌ協議会  アイヌ・ラマット実行委員会 おんな組いのち 小笠原信之(ジャーナリスト) 金澤 壽(全労協 議長) 金 時鐘(詩人) 佐高 信(週刊金曜日編集人) 辛 淑玉(人材育成コンサルタント) 田中優子(週刊金曜日編集人) 谷口 滋(元東京都同和教育研究協議会会長) 中山千夏(作家) 朴 慶南(エッセイスト) 丸山未来子(おんな組いのち 事務局) 

政府・国会議員への要請書はこちら◆◆◆

先住民族アイヌの権利回復署名呼びかけ人がさらにパワーアップ

署名呼びかけ人に、新たに弥永健一(数学者)(いやながけんいち)さんが加わってくれました。弥永さんは故・チカップ美恵子さんのアイヌ肖像権裁判を支援されるなど、チカップ美恵子さんらとともに先住民族アイヌの権利回復に大きな教訓と財産を残されています。呼びかけ人はさらにパワーアップ!署名の実現まで前進したいと思います。

呼びかけ人・団体
旭川アイヌ協議会 アイヌ・ラマット実行委員会 おんな組いのち 弥永 健一(数学者)  小笠原信之(ジャーナリスト) 金澤 壽(全労協 議長) 金 時鐘(詩人) 佐高  信(週刊金曜日編集委員) 辛  淑玉(人材育成コンサルタント) 田中 優子(週刊金曜日編集委員) 谷口 滋(前東京都同和教育研究協議会・会長) 中山 千夏(作 家) 朴  慶南(エッセイスト) 丸山未来子 (おんな組事務局)