2010年9月12日日曜日

投稿 2010・6・5 「大久保でアイヌ文化を!魂のうた・おどり・ことば」の報告

新宿区大久保は期せずして韓流ブームにのって韓国アイドルスターのグッズを求めて観光客が全国から押し寄せてくる。しかし、新宿区(大久保)が目指すところは多文化共生である。ある特定の民族のためのまちではない。日本人住民も外国人住民もそのことをよく知っているが、大久保にくる観光客には多文化共生の意識はほとんどない。

多文化共生は単に国際交流を目的にするのではなく、生活人として日本人・外国人、正規・非正規、若年・高齢、障がいの有・無、所得の高・低に関係なく、人権が保障されて楽しく暮らせることである。

この大久保でアイヌの実状を知り、アイヌの文化に触れることの意義は大きい。去る6月5日に大久保地域センターで「大久保でアイヌ文化を!魂のうた・おどり・ことば」が開催され、
100人以上の来場者がアイヌの文化を堪能した。当然のごとく外国人も姿を見せ、アイヌの文化に感動したようだ。

川村シンリツ・エオリパック・アイヌさんのアイヌの歴史と自身が体験してきたアイヌの実状を伝える話は大変説得力があり、来場者のこころを揺さぶった。筆者自身もこれまで本から得た知識とはまったく違う世界があるのに改めて気づかされた。

民族衣装を身にまとった、川
村シンリツ・エオリパック・アイヌさん、杉村フサさん、太田奈奈さん、平田幸さん、工藤千秋さん、工藤真由美さん、工藤武彦さんのアイヌの言葉の歌とリズム、穏やかな踊りと激しい踊りが披露され、アイヌの文化に初めて触れた来場者は十分に堪能した。

若い来場者は、自分が知らないアイヌの実状を知って、言葉をふるわしながら「このような機会をもっとつくってほしい」と訴えた。

アイヌの存在を知っていても、これまでに本気で考えたことがある人は少ない。この日「大久保でアイヌ文化を」に参加した一般の方がそれぞれの地域に持ち帰ってアイヌの実情を伝えてくれることを期待したい。

 

江原 幸壱(共住懇)

2010年8月17日火曜日

投稿 埼玉人権教の総会での交流

 さる65日に、アイヌ・ラマット実行委員会が呼びかけて「先住民族アイヌからのメッセージPART2」に参加のために上京された旭川アイヌ協議会のみなさんと、埼玉県人権教育研究協議会また多文化共生に取り組む大久保(新宿)のみなさんとの交流会が行われました。1日に2か所という強行軍でしたが、素晴らしい交流がもてました。埼玉県人権教育研究協議会の石川 享助さん(事務局長)から感想が投稿されましたので掲載します。(大久保での交流会は後日掲載します)


「先住民族アイヌの歴史と権利回復」の講演から

6月5日(土)に行田市地域交流センターにおいて埼人教第35回総会並びに学習会を開催しました。特に学習会では、旭川アイヌ協議会会長でアイヌ・ラマット実行委員会共同代表の川村シンリツ・エオリパック・アイヌさんを招き、「先住民族アイヌの歴史と権利回復」と題してアイヌ民族の歴史や文化、そして様々な課題についてお話ししていただきました。

講演を聴きながら特に感じたことが、自分自身の不勉強さに改めて気づき、恥ずかしい思いがしたということです。一つはアイヌ民族の歴史に対する認識の問題です。日本の地名には古くからアイヌの地名が多く残っていることやアイヌ民族は1万年の歴史を持っていると話されたことなどから先住民族の意味と歴史をきちんと学習しなければならないと感じました。もう一つは、関東には1万人以上、北海道には10万人のアイヌの人たちがいるが、自らがアイヌの民族として名乗っている方は3千人ほどであると話されていたことです。この差別の厳しさはアイヌ民族の問題を正しく認識しようとしてない私たちが作っているということ、「ヤマト」の人たちに問われていることなのだと改めて思いました。

最後には、一緒に参加していただいた旭川アイヌ協議会の杉村フサさん、太田奈奈さんとともにポロ・リムセ(大きな輪の踊り)や知り合いになったときの挨拶の踊りなど歌舞を参加者全員で踊りました。歌と手拍子だけでしたが、見るものではなく一緒に楽しむものというアイヌの人たちの生活や文化の一端に触れ、短い時間でしたが素敵な交流をもつことができました。

2010年8月4日水曜日

人種差別撤廃委員会に政府の不当な対応を報告 Reporting to CERD on the Japanese government's unreasonable treament

8月2日~27日、ジュネーブにおいて第77会期人種差別撤廃委員会が開催されています。 

同委員会は、今年3月に日本政府の人種差別撤廃に関する報告を審査し「有識者懇談会や各種の協議体におけるアイヌの人々の参画が不十分なこと」「先住民族の権利に関する国連宣言の実施に向けて、これまで限られた進展しか見られないこと」などの懸念を表明し、勧告を行いました。

この日本政府の姿勢に対する現状認識は、私達が先住民族アイヌの権利回復署名に取り組んだ問題意識と本質的に重なり合います。しかし、日本政府(内閣官房アイヌ総合政策室)は、私達の署名提出の申し入れに対してその受理さえ拒み(最終的には6月7日に605団体・16072筆を提出)、今もチャランケを拒んでいます。この姿勢は、同委員会の懸念や勧告を門前払いすることと等しい態度です。

今回は、同委員会で日本は審査対象になりませんが、同委員会に対してこの間の日本政府の態度の報告とその姿勢を正す協力要請文を7月28日に送付しました。

先住民族アイヌの権利回復をかちとることは、アイヌと日本政府の間の問題にとどまらず、世界に普遍的な人権と民主的権利、そして正義をうちたて、あらゆる民族が平等・対等で人間的な信頼関係を切り結ぶ未来を切り開くこととも連なります。日本政府が人種差別撤廃委員会の懸念を無視し、上記のような姿勢を取り続ける事は国連・人権理事国である責任においても許されません!!

人種差別撤廃委員会への協力要請文はこちらの⑦をご覧ください。


The Committee on the Elimination of Racial Discrimination (CERD) is holding its 77th session between August 2nd and 27th.

On March 16th, 2010,in Section C (Concerns and recommendations) of CERD's concluding observations, Item 20 shows CERD’s concerns about “the insufficient representation of Ainu people in consultation fora and in the Advisory Panel of Eminent Persons” and “the limited progress so far towards implementing the UN Declaration on the Rights of Indigenous Peoples”.

We, too, have strong concerns about the attitude of the Japanese government pointed out in CERD’s observations However, the Japanese government (Ainu General Affairs Office of the Cabinet) declines our offers to participate in charanke (dialogue) and even refused to receive our petition. With persistence we were able to physically hand the petition (16,702 individual signatures and 605 organizational sponsors as of June 7th, 2010) over to a member of the Ainu General Affairs Office. This attitude of the Japanese government shows that it has decided to look the other way when it comes to the March 16th recommendations made by CERD.

We understand that Japan is not listed as the State to be considered in the 77th session. However, we submitted the letter to report on the the attitude of Japanese government and ask for CERD's further support on July 28th, 2010.

The struggle to restore the rights of the indigenous Ainu is not just an issue between the Japanese government and the Ainu people, but is related to the entire world as our success would illuminate the achievement of universal human rights and justice legislation and open the world up to a future where all peoples have equal, humanistic, trusting relationships. Considering the Japanese government’s position as a member of the UN Human Rights Council, its attitude of denial cannot be permitted to continue.

Click here to see our request letter to CERD.




2010年7月30日金曜日

さらに先住民族アイヌの権利回復署名を拡大しよう!!現在705団体・20809筆に拡大!

私達は、昨年末以降、政府に対する「先住民族アイヌの権利回復を求める団体・個人署名」に取り組み、さる6月7日には政府に605団体・16072筆の署名 提出行動を行いました。(呼びかけ人・団体は下記)アイヌ民族からは旭川アイヌ協議会のメンバー、石井ポンペさん(原住、アイヌ民族の権利を取り戻すウコ チャランケの会代表)、星野工(東京アイヌ協会会長)、宇佐照代さん(レラの会)が参加し、署名呼びかけ人から辛淑玉さん(人材育成コンサルタント)、藤 崎良三さん(全労協議長)、小笠原信之さん(ジャーナリスト)、谷口滋さん(前)東京都同和教育研究協議会会長)、アイヌ・ラマット実行委員会の仲間が結 集しました。

この署名のように先住民族アイヌの権利回復に日本の労働組合・市民団体が広範に連帯の意志を表示したことはかつてありません。政府(内閣官房アイヌ総合政策 室)は、この声をうけとめてアイヌ政策の見直しに臨むべきです。ところが政府は、私達のチャランケ(話し合い)の申し入れは言うに及ばず署名の受け取りさ え拒み、この声を封殺しようとしています。(最終的には6月7日に署名の受理は行わせました)

こうした政府の姿勢は、現在進められているアイヌ政策の見直しにおいて、アイヌ民族に対する植民地支配・同化政策の歴史的責任を認めず、先住民族の権利に関 する国連宣言に基づく権利回復を拒んでいる姿勢そのものです。私達は、署名で要求した下記の2項目をなんとしても実現するために、さらに連帯の輪を大きく 広げたいと思います。すでに署名はさらに拡大し、現在705団体・20809筆が集約されています。私達の力は、政府の姿勢を変えるにはまだまだ微力です。みなさまにさらに署名の拡大、行動への参加などの協力をお願いする次第です。最後に、これまでのご協力には呼びかけ人共々心から感謝いたします!!!

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1.私達は、近代天皇制国家が先住民族アイヌの生得の権利である土地・資源・領域を一方的に奪い、植民地化・同化政策を行った歴史的責任を認め、「先住民族の権利に関する国際連合宣言」(2007年 採択)に明記された先住権・自決権の権利回復を行うことを求めます。
2.上記1に合意の上、日本政府がすべてのアイヌ民族(団体)の代表者と対等・平等な立場でチャランケ(話し合い)を行い、アイヌ政策の見直しを行うことを求めます。

【呼びかけ人・団体】
旭川アイヌ協議会  アイヌ・ラマット実行委員会  おんな組いのち  ・小笠原信之(ジャーナリス)  金 時鐘 (詩人)  佐高 信(週刊金曜日編集人)  辛 淑玉(人材育成コンサルタント)  田中優子(週刊金曜日編集人)  ・谷口 滋(前東京都同和教育研 究協議会・会長)  中山千夏(作家)  朴 慶南(エッセイスト)  針生一郎(丸木美術館・館長)  藤崎良三(全労 協・議長)  丸山未来子(おんな組いのち・事務局)
・印の人の方は5月から新たに呼びかけ人になっていただきました。

続きはこちらをクリックしてください。

2010年7月21日水曜日

6・7先住民族アイヌの権利回復署名提出行動の報告 605団体・16072筆を提出、現在705団体・20787筆に拡大


◆さる6月7日に「先住民族アイヌの権利回復を求める団体・個人署名」の政府への提出及び申し入れのために、アイヌ民族から川村シンリツ・エオリパック・アイヌ会長ら旭川アイヌ協議会のみなさん、石井ポンペさん(原住、アイヌ民族の権利を取り戻すウコチャランケの会・代表)、星野工さん(東京アイヌ協会・会長)、宇佐照代さん(レラの会)が参加し、署名呼びかけ人の辛淑玉さん(人材育成コンサルタント)、藤崎良三さん(全労協議長)、小笠原信之さん(ジャーナリスト)、谷口滋さん(前東京都同和教育研究協議会・会長)やアイヌ・ラマット実行委員会の仲間などが衆議院第2会館第3会議室に結集しました。


続きはこちらからご覧ください。


2010年6月20日日曜日

「先住民族アイヌからのメッセージーアイヌモシリと首都圏を結んで2」に1300人が参加!

参加者が引き込まれた多彩な内容の舞台!アイヌ民族と満席の会場が一体に!
6・6「先住民族アイヌからのメッセージーアイヌモシリと首都圏を結んでPART2」

プ レイベントの5月26日~28日「アイヌ文化パネル・工芸品展(会場足立区役所アトリウム)」には900人、6月6日のカムイノミには150人の見学者が、そして同日夜のアイヌ古式舞踊公演には250人が参加。延べ1300人の人々がアイヌ文化に直接触れ、その声に耳を傾けてくれました。内容も充実して大成功でした!詳しくはこちらからご覧ください。

2010年6月19日土曜日

新聞記事をアップしました。


6月6日のイベント「先住民族アイヌからのメッセージーアイヌモシリと首都圏を結んでPART2」と、6月7日の「先住民族の権利回復を求める団体・個人署名」提出行動の記事をアップしました。また6月18日の
アイヌ民族の遺骨の返還についての記事もアップしています。新聞記事は、こちらをクリックしてください。

イベントと署名提出行動の詳細は追って報告しますが、
署名は継続して募集していきます。まだまだ署名は増えています。署名されていない方は、こちらからご協力お願いします!